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作品紹介

Lotus revives

  • 内田裕也/樹木希林邸
  • 内田裕也/樹木希林邸
  • 内田裕也/樹木希林邸

内田邸<東京・渋谷> 2005/12

青蓮院門跡、華頂殿の襖絵、御披露目の集いに、内田裕也さん、樹木希林さん夫婦揃って出席いただいた。

裕也さんとはロックの黎明期、カッコいい生き方を求めて、ただ夢中で活動した間柄、そのカミさん希林さんとも気が付くと三十五年の付き合いになる。三人が顔を合わすのは久し振りだ。
二人は私が絵を描き出した事を喜んでくれた。

それから暫くして希林さんから「板戸が四枚あるけど描きますか」との電話があった。

早速、彼女に「枯蓮」の下絵を見せることにした。教典では極楽浄土の蓮は枯れないからと襖絵に描けなかったのだ。私が気に入っていた「枯蓮」を没にしたくなった。希林さんなら枯れ果て、蘇る、命の輪廻を理解してくれると思ったからだ。

板戸絵は五日間で仕上がった。
タイトルは「蘇る蓮」−Lotus revives−と娘の也哉子さんが英語に訳してくれた。